須磨邦雄SOLO2/森の境界

2024年01月31日

1 森の境界 A Boundary of the Forest


2 ギターと似非オーケストラの曖昧な記憶 #1 A Vague Tune part 1


3 俺は古びたマシーン I am Old Machine


4 ギターと似非オーケストラの曖昧な記憶 #2 A Vague Tune part 2


5 ムカデ A Centipede

6 ギターと似非オーケストラの曖昧な記憶 #3 A Vague Tune part 3


7 夜鷹 The Fonzonight


8 ギターと似非オーケストラの曖昧な記憶 #4 A Vague Tune part 4


9 不思議な空 funny Sky


10 雨の唄鳥 SONGBIRD in the Rain


11 ギターと似非オーケストラの曖昧な記憶 #5 A Vague Tune part 5


All Lyrics, Composed, Sound Mix (ex on 1) by KUNIO SUMA


Players:

須磨邦雄 Kunio Suma; EGtr, AGtr, Vocals, Programing

須磨和声 Wasei Suma; EVln, AVln, Viola, SoundAdviser

三枝晴美 Harumi Saegusa; Vocal on #5

白佐武史 Takeshi Shirasa VCello on #1

能村亮平 Ryouhei Nomura DrumKit on #1

山田章典 Akinori Yamada; EBass on #1

岡田  勉  Tsutomu Okada; SoundMix on #1, Mastering


<  解説 >


1、森の境界 Boundary of the Forest

コンセプトは文明と自然の境目にある地で経験した出来事をテーマにした作品集です。特にタイトル曲「森の境界」は1997年この地へ越してきたばかりの時のフレッシュな感覚を維持しながら少しずつコツコツ作り上げてきた作品です。


2, ギターと似非オーケストラの曖昧な記憶 A Vague Tune #1〜5

本来は「JF」という名前で1曲にまとまった楽曲でした。5パートあった楽曲をバラして曲間に挟めばちょうど寒暖の差ができると判断し、見事トータルアルバムの格好が整いました。


3 俺は古びたマシーン I am Old Machine

この曲では拍子の実験を試みています。4拍子と5拍子が同時に存在する曲となっています。解説します。後半、ラフな4/4が終わった後、再び頭に戻ってからのドラムパターンを聞いてください。右チャンネルが5拍子のドラム、左チャンネルが4拍子のドラムを配置していて歌やヴァイオリンはその拍子の中間を演奏していますがバランスはうまく取れていると思います。このパターンは今後の作曲の突破口になるような予感がしています。


4、ムカデ

完全アドリブギターリフのインプロヴィゼーション曲。DJ風アレンジは大好きな映画デビッド・フィンチャー監督「セブン」のタイトルバックに流れた素晴らしい楽曲を何とか自分流にアレンジできないかと色々試しパーカッションのリズム感を参考にしました。ティンパニーの低音と絡んで良い感じに仕上がったと自負しています。


6、夜鷹

この曲は1997年の「狂暴な音楽」のアウトテイクだった曲です。歌詞は2年前に作りましたがあの当時の狂暴な感性を思い出しながら歌詞を考えています。キングクリムゾン「冷たい街の情景」のギターリフの危険な感じを参考にしています。歌は姉貴、モロ感情移入した歌いっぷりはただただ脱帽です。サックス3管、ビブラフォン、バイオリンでライブに挑戦しようかな。


8、不思議な空

この曲も完全アドリブギターリフのインプロヴィゼーション。スタジオで適当にテンポだけ調整しそれを聴きながら適当にギター弾いて出たとこ勝負のリフを連発しながらダラダラと録音したコンテンツだったのですが、結構拍子合ってて面白そうだったので後からベース、ドラム、ヴァイオリン、マリンバを差し込んでみました。まぁ、それなりに起承転結盛り込めたと自負しています。


9、雨の唄鳥

庭の桜の木の下に石でできたバードバスがあります。といっても新築工事の時、業者さんが掘り出した岩を見栄え良く庭に置いてもらって、たまたま凹んだ所に水撒いたら鳥が来たというだけのことですが...。初夏になると毎年ガビ鳥が数羽現れて桜の木に泊まり歌い始めます。フィールドレコーディングは結構趣味で、鳥や雷、雨音などを録音します。風の音が録りたいんだけどなかなか吹きません。で、本題です。ギターリフとオーボエリードは何年か前に出来ていて良い感じのモチーフでした。ある時庭で聞いていた時ガビ鳥が近くで鳴き出し、「ん!これだ~」と鳴き声を挟むアイデアに感激した事はよく覚えています。その後歌も挿入しました。映画「ダンサーインザダーク」の冒頭で歌ったビョークのビブラートのない高音のような声が出ないか挑戦しました。