美狂乱 Studio Album(2)


2002年作

まさか、こういう展開になるとは思わなかった...。

1999年11月。新居に移ってからずっとダンボールにしまい込んでいた昔のライブテープ等の整理に悩んでいた。それを知った沼津の中古CDショップの店長神谷典行氏(彼は前作"狂暴な音楽"でキーボードを担当)は、以前からの美狂乱マニアということもあり、それを(年代も)しっかり整理、管理する事を承諾してくれた。
そのテープをさわり程度だが聞いているうちにアレンジ面が気になりだし、第2期美狂乱は未発表曲も多少あったので、それらをしっかりアレンジし直してスタジオ版として蘇らせようと思い立ったのがそもそもの始まりだった。
 しかし、当時の記憶は全く無く(歌詞すら覚えていない...。)頼れるものは音質の悪い何本かのライブテープのみだった。入り込むうちに次第にその記憶が蘇り、その当時の状態は再現できるまでになったが、昔の状態を意識せずに現在の自分を信じてアレンジしていく事を心掛けた。ただ、歌メロや曲構成は当時のままにしておきたかった。

1995年作

コンガやカウベル等のパーカッション類には昔から熱い何かを感じる。若い頃にはサンタナやマロ、オシビサ等のラテン~アフロ・ロックにのめり込んだしこの作品でもその想いをぶつけた。
特に「21世紀のAFRICA」はそれプラス、リズムの面白さが加わった不思議なノリをもった作品に仕上がった。アフロ・プログレという新たなジャンルを確立できそうな予感がする。

4)「狂パート2-2」では昔の曲ながら、リズム主体のアレンジにより見事に美狂乱ならではのアフロ・ロックに生まれ変わった。
(SOUND DEMOページに1994年"平成美狂乱"結成当時の「狂パートII-2」リハーサル風景をQuickTime映像で収録してあります。)

「おもいいれ」には特別なおもいいれがある。それも相当なロスタイムを余儀なくされた負のおもいいれが...。
詳しくは書かないが、歌詞カードに書かれた歌詞を、頭の部分を横に読み進めばそのおもいのたけが浮かび上がるようになっている。
この手法は大昔からあったらしく、しゃれた恋文などに使われた物らしいことを最近テレビで知った。

2004年作

クロマティ高校」本編に使用したSoundTrackCD vol.2。
バンド形態の曲とクラシカルなチェンバー形態の曲が半々で構成された第2弾。
須磨和声作曲の「祭り」や「デッドボール」は美狂乱の今後の重要なレパートリー要素になる。